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『メディアクリエイティブディレクター干支娘』に就任した渕上舞氏に直撃インタビュー!(前編)

2月25日のニコニコ生放送『干支~ク』にて『メディアクリエイティブディレクター干支娘』の
就任が決定した渕上氏にTVアニメ『えとたま』やプライベート、今後の目標について伺った他、
『メディアクリエイティブディレクター干支娘』を目指す浪人生へ向けてのメッセージも頂いた。
全3回でお届けするインタビュー。第1回となる今回のテーマはTVアニメ『えとたま』について。

聞き手 : 巽悠衣子

『えとたま』とは“土”であり、茶碗であり、湯呑みである

――メディアクリエイティブディレクター干支娘就任おめでとうございます。

ありがとうございます。大変光栄です。

――『えとたま』についてのお話しをお伺いしたいのですが、
まずは『えとたま』を表すキーワードを教えて下さい。

そうですね『えとたま』とはこの地球を彩る“土”のような存在だと思います。
色々な種類の土を他所から運んできて作り上げるイメージでしょうか。

――他所というのは、、、?

土のある場所。そこから自分の手元へ持ってくる。
粘土のような土や砂利の混じったような土など、土にも色々な種類があって、その素材によって様々な茶碗になっていくんです。
粘土質なもののほうが滑らかなものになっていきますし、荒ければ荒いほど力強いものになっていきます。

――土から作るアニメということでしょうか?

それだけたくさんの素材が凝縮されたアニメということです。
たくさんの土を集めて茶碗を作る、湯呑みでもいいです。湯呑みを作る作業というのはとても繊細で、
優しくろくろを回してあげないといけない。ちょっと力が入っただけでもグニョっとなってしまうんです。
土というのはスタッフさんの例えで、絵を作ってくれたりCGを作ってくれたり、それが合わさって出来上がったものが綺麗な形の茶碗になり、そして皆さんの手元に届いて、その茶碗が食卓に並ぶのです。

――「茶碗」なのでしょうか?「湯呑み」なのでしょうか?

それはどちらでも構いません。

――それには何が入っているんですか?

その湯呑みの中に入れるモノは自由なんです。
癒やしを求めて温かいお茶を入れる方もいれば、快楽を求めて日本酒を入れる方もいるかもしれないし、ちょっとおしゃれに紅茶を入れる方もいるかもしれない。それぞれの楽しみ方ができるんです。
『えとたま』もそうだとは思いませんか?『えとたま』にはたくさんのキャラクターたちが登場します。
この子が好きだ、あの子は嫌いだ、、、、いやこの子が好きだ、あの子も好きだ、皆好きだ。
それは緑茶を選ぶのか紅茶を選ぶのか日本酒を選ぶのか、その気持と似ている気がするんです。

生き急いでいるかもしれない。でもそれは愛

――メイたんを車で表すとどのような車になりますか?

どのような車?車の種類をよく知らないので。

――『えとたま』はBD/DVDが非常に早くリリースされることでも話題になっていますが、
どういう意図があってこのスケジュールになったのでしょうか?

新しい発想は非常に大事だと思うんです。
今までになかったものや今までの流れとは違ったことをすることによって「お、なんだこの作品は?え、何がしたいの?」「そんなに生き急いで何があるんだ?」となると思うんです。
賛否両論あるかもしれません。もしかしたら過去に失敗した例があったかもしれない。
でもそんなことを恐れてはいけない。新しいものを開拓していこうという挑戦と、皆様の元へより早く幸せを届けたいというスタッフの愛がそこにはあるんです。

次回の中編では休日はリセットをするために過ごすという渕上氏にその真相と、2015年の仕事としての目標“思い出を作る”、
そしてプライベートの目標である“家をちゃんと作る”という2つの目標についてのインタビューをお届けする。